日本の社会人は、海外から見ると昔からとにかく休みなく働くと言われています。それは、学生時代と社会人になってからの休日の量を見れば一目瞭然です。
通常の休日の量に関してはそれほど差が無いのですが、夏と春、そして冬の長期休暇の日数に圧倒的な差があります。特に、春休みは社会人になると一日も無くなってしまうようです。海外の企業の大部分は、定期的に長期的なバカンス休日が存在しているようです。これは、特に国から定められているというわけではありません。経営者自身が長期的に休みたいから、このような長期休暇を導入している会社が大部分を占めているようです。
ところが、それで経営が破たんしているのかと言えばそうではなくて、しっかりと日本の企業に負けないくらいの売り上げを上げています。この両者の決定的な違いは売り上げ計画の立て方によるようです。1年は言うまでもなく、12か月間です。日本では、この12か月間をフルに使って売り上げ計画を立てますが、海外では違います。海外では、2か月間近くバカンス休暇を取ることを前提にして計画を立てているのです。つまり、1年を10か月と考えて売り上げ計画を立てているわけです。
長期休暇をすることによって、そこに勤務している従業員は様々な恩恵を受けることが出来るのです。会社から長期的に離れることによって心身ともにリラックスできますし、自分のスキルを高める為に使う事も可能です。また、ゆっくり出来る時間を取ることによって、自分自身の事を見つめなおすこともできます。