日本で長期休暇が取りづらい理由とは

ヨーロッパには、バカンスという1ヶ月前後の長期休暇を楽しむ文化がありますが、日本で長期の休暇と言えばお盆や正月に取れる1週間程度がほとんどのようです。日本の企業にも有給休暇が最大20日、繰り越されれば最大40日もあるのでヨーロッパのような長期休暇を楽しむことは不可能ではありません。にもかかわらず、日本の社会人が有給で長期休暇を余り取らないのは何故でしょうか。
まず大きな理由として、日本は土日以外の祝日が多すぎることが挙げられます。日本では、国民の祝日が毎月のようにある上に、ハッピーマンデー制度の導入で一部の国民の祝日が月曜日に移り3連休が増えました。毎月の祝日と3連休の増加で何となく休んだ気分になり、同僚に迷惑をかけてまで長期の休暇を取ろうとする人が少ないようです。
国民の祝日が増えた背景の1つが有給休暇の消化率の低さのようですが、国民の祝日を増やすほど長期の休暇を取りづらい状況に陥っています。そもそも日本は、諸外国に比べ国民の祝日が多いので、土日と国民の祝日に加えてバカンスに1ヶ月の休暇を取ると明らかな休み過ぎになりかねません。ただ、土日祝日でも出勤を求める企業もあるので、そういう企業の場合は有給をフルに使っても休み過ぎにはならないでしょう。
また、日本人の周りに迷惑をかけたくないという真面目な国民性も、まとめた休みを取らない要因の1つのようです。長期の休暇を取ることが正しい訳ではありませんが、働き方に多様性があるように、休み方に多様性があっても良いでしょう。こちらを読んで、休みを満喫することを考えてもいいと思います。>>>社会人の長期休暇事情<<<